資格を取得したら就職に役立つかな?自分で何か事業をするために資格取得をしてみようかな?と思っている方へ
私は40代で正社員からパート勤務になったことをきっかけにまたちゃんとした仕事がしたくて資格取得にチャレンジしました。
勉強をして知識を得たことや資格を取得できたことは決してムダだったとは思いませんが、60代の今それが役に立ったか立たなかったかを考えてみます。
結論!就職には役にたちませんでした。自分で自営業を立ち上げるなら有効かもしれません。
選択肢なし?働き続けたいが正社員をやめざるを得なかった
私が社会人になった昭和の時代は、就職したらなるべく同じところで長く働いた方か有利!という状況でした。特に男性は終身雇用が前提、女性は結婚や出産をしたらやめるという人が多かった時代です。
一部の職場例えば公務員や教員や保育士のような専門職に近い仕事には産休の制度があり女性でも長く働いていた人は多かったです。
私が20代で就いた職場では産休の制度はあり、育休も取得可能になったところでしたが、実際育休はとらずに産休が明けたらすぐに復帰できる人が働き続けており、育休を取る人はまだいませんでした。
そんな職場で私は育休を1年間取得しました。長期で取得の第一号だったかもしれません。当時は社会保険料の免除はありましたが、雇用保険からの休業の給付はなかったです。
職場復帰後に当たった壁は転勤でした。子供がいるだけでも大変なのに通勤に片道2時間かかるところに数年後に異動になりました。
自分の体力や家庭の状況を考え退職することにしました。やめたくなくてもやめざるを得ない状況!その後の事はそれから考えるしかありません。
再就職のためにはまずはパソコンの勉強が必要 25万円でパソコンを買う!
いったんやめてしまえば再就職は難しいことはわかっています。やめてすぐは子供が小さいこともありパートで働くことにしました。
当時多くの会社でパソコンが導入され始めていましたが、私は全くパソコンができませんでした。地域でも無料のパソコンの講習会が多く開催されていたので、私も複数回参加しました。再就職ははパソコンができることは必須ですから。
自己都合で退職したにもかかわらず、やむをえない退職とみなされ、3か月の待機なく雇用保険は受給できました。受給中に3か月のパソコンの職業訓練をうけ基本的な事はそこで学ぶことができました。今でもパソコンで仕事をしようとしていることにつながっています。
パソコン教室が終了すると、自分専用のパソコンを買いました。2003年頃です。値段は今より高かった。25万くらいだったと思います。
自分に合った資格は?どんな資格を取れば仕事に結びつくのか?
仕事をやめることになった時、次の仕事はどうするか悩みました。数年はパートで働くにしてもまたちゃんと働きたいという希望はありました。
今までの経験を活かした資格を取ってじっくり仕事を探そうと思いました。その時持っていた資格は簿記2級と職場で強制的に取らされたFP3級、職業訓練でもマイクロソフトの資格試験を受けましたが、合格することはできませんでした。
職業訓練を受ける前に仕事でパソコンを使っている人たちは試験に受かっていましたが、私はそもそもパソコンに触っている時間が絶対的に少なかったと思いました。
マイクロソフトの資格は取れませんでしたが、パソコンの基礎はしっかり身に付き、パソコンができます!と言えるようにはなりました。
宅建は3回目で合格、FP2級は1発合格、秘訣は諦めないことそれだけ
前職で住宅ローンの取り扱いがあったので、宅建はためになりそうだな再就職に役立つかもと思い勉強を始めました。
職業訓練終了後すぐにパートの事務の仕事が見つかりました。給料は安いけど子育て中の身としては職場は近くて融通がきくので助かりました。仕事は暇すぎ!勉強する時間はそこそこありました。
宅建試験1回目は5点くらい足りなく不合格。翌年も1点か2点足りなくて不合格。テンション下がって?違う試験受けてみようとFP2級にチャレンジ!2回の失敗を活かせたのか?8割取れて一発合格!
宅建に2回も落ちているのにFPは2級も3級も1回で受かったので、私はFP試験とは相性がいいのかなと感じました。宅建とFPでは難易度は違いますが。
3回目でやっと宅建合格!あきらめずに毎年受けたことがよかったと思いました。FPに関してはあまりにもあっさり受かってしまったので物足りなさを感じCFPにチャレンジすることにしました。
CFPは2級とはレベルが違うので1発合格は無理でしたが、数科目ずつ毎回受けて2年後には6科目合格、FP1級も合格できました。こちらもあきらめずに受け続けることが良かったのだと思います。
2つの資格で就職には役立ったのか?結果的には資格があってもなくても同じだったかも
40代後半以降で再就職を目指しましたが、かないませんでした。今でこそ転職市場は拡大し40代でもチャレンジしてみようという雰囲気になっていますが、10年以上も前の事再就職のハードルは高かった。
不動産関係の仕事は経験がないのでパートでもいいから経験を積みたいと思い応募しても、書類選考が通って面接まではいきますが、採用には至りませんでした。地域によっても違う部分はあると思いますが、私が応募した会社は平均年齢が低いようでした。
求めている人材が20代30代であればどうしようもありません。やる気だけあってもミスマッチになってしまします。就職に関しては特に相手があることですからたくさん応募してマッチするところを見つけるしかありません。
転職市場では経験よりも可能性、経験があってもその経験は活かせるとは限りません。若い人は経験がない分ポテンシャルが高い、会社の色に染まりやすいというメリットがあるのでしょう。
資格取得のメリットはあったのか?資格手当がもらえた会社もあった
保険代理店に勤務していた時は、FP資格があることで資格手当がもらえました。資格取得のためにかかった費用をすべて回収できたかどうかは微妙でしたか、いくらかでももらえたことはラッキーでした。
資格があることで某保険会社から入社(営業職)を勧められたこともありましたが、私は保険の仕事をするならいろいろな保険を勧められる代理店のほうがいいかな、と思い断りました。
就職のために作成する履歴書に資格が書けることはメリットですし、書類選考が通る確率が上がることはあるかもしれません。それは60代で求職をするときにもあったと思います。
40代以降で就職活動を何度か経験し、パートとしての職を得ましたが、結果的には資格はなくても仕事は得られたのではないかと思います。真実はわかりませんが……
勤めるだけが仕事ではない、副業でもいいから何か資格を活かしたことにチャレンジするべき!
どこにも雇ってもらえないなら、自分で仕事を作る!それしかありません。
小さく始める、お金をあまりかけずにすすめる、最初はお金にならなくても細々と続ける、試行錯誤しながらいろいろチャレンジしてみる。
パートの仕事しか巡り合えなくても、自分ができる範囲内で何か始める方がいいと思います。今の仕事を失っても、いやになってももう一つ仕事があれば心強いです。
私はずっと何か自分でやりたいなと思いつつ先延ばしにしてきました。今思えば少しでも早く始めればよかったと後悔しています。
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